二十四節気ヨガ 「立冬 山茶始開」

立冬 山茶始開(つばきはじめてひらく)山茶花が咲き始める頃。

北のほうでは紅葉真っ盛り、しかし季節はもう冬の入り口、

立冬ですね。

七十二候では「つばき」と読んでいますがこの山茶は山茶花のことです。

よく似た椿と山茶花ですが、先駆けて咲くのが山茶花のほうです。

昔、武士の間では椿の花は斬首した首のように咲いたままポトンと落ちることから縁起が悪いということで嫌われていたという話が有名ですが、

山茶花の方は花びらが一枚一枚ハラハラと落ちます。

どちらも紅葉が終わった後の色の少ない冬の季節を彩ってくれる花ですね。


さて、立冬ということで、これから深まって行く冬に養生したい経絡、

足の少陰腎経、足の太陽膀胱経を学んでいきたいと思います。

腎は膀胱とともに水を主どり生命エネルギーを生み出し体を温める働きがあります。

生命エネルギー、気の種類は

先天の気:生まれながらに持っている親から受け継いだエネルギー

後天の気:日々補充するエネルギー

があります。

腎にはこの先天の気が宿っています。

この気は年齢とともに減っていってしまいますが、乱れた生活やストレス、病気などによっても早く磨り減ってしまいます。

古代中医学書「黄帝内経」によれば、女性は7年ごと、男性は8年ごとにライフサイクルが変化すると言われていて、

女性は

7歳:腎気盛んになり、歯がはえかわり髪が長くなる。

14歳:天癸が充足し任脈通じ太衝の脈盛んになり、月経が始まり子供を作ることができる。

21歳:腎気平均し、新牙生じて成り、身体が成熟する。

28歳:筋骨堅く強く、頭髪のび揃い、最も充実する。

35歳:手足の陽明経が衰え、顔の色艶が悪くなり、 髪が抜け始める。

42歳:手足の三陽脈が上部より衰え、顔の色艶が悪くなり、 髪に白いものが混じる。

49歳:任脈空虚により、太衝の脈衰え、月経は停止する。

男性は

8歳:腎気盛んになり、歯がはえかわり髪が長くなる。

16歳:天癸が充足し腎気が盛んになり、精気は充足し子供を作ることができるようになる。

24歳:腎気が体中を巡るようになり、筋骨はがっしりとする。

32歳:筋骨はいよいよ盛んになり、筋肉が豊かになる。

40歳:腎気は衰え、このため、髪や歯が抜けるようになる。

48歳:上方部の陽気が衰え、顔はやつれ、髪やひげが白くなり始める。

56歳:肝気が衰え、天癸は渇し、精気は不足し、腎臓は衰え、身体は皆柔軟性を失う。

64歳:歯や髪はなくなる。

このように変化して行くと言われています。

人生100年時代を迎えた今では当てはまらない部分もありますが、生理の始まりや閉経、髪の毛や肌の様子など、頷ける部分も多いですね。

だいたい、女性は49歳、男性は64歳の頃には先天の気が失われてしまうということですが、後天の気をうまく取り入れて行くことで健康と若さを保っていけるのです。


さて、この冬の時期にお勧めのヨガのポーズ、まずは

立位の前屈「ウッターナーサナ」です。

ウッターナのウトゥは「入念に、強く」ターナは「伸ばす」という意味があります。


体の中で一番長い膀胱経は足の小指先からふくらはぎ、膝裏、太もも裏側、背中を通り、後頭部からおでこ、目頭まで続く長い経絡です。

ウッターナーサナは下肢から背中にかけて伸ばしていきます。上半身の重みを上手く使って脊柱を解放します。

坐骨から腓骨脛骨にかけて太腿背面に付いているハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)が硬い場合は膝は曲げて行い、徐々に伸ばしていきましょう。

膝を曲げるとふくらはぎの奥にあるヒラメ筋が伸びます。

膝を伸ばすと膝関節、足首の関節二関節をまたぐ腓腹筋がストレッチされます。

膀胱経が伸ばされ通りが良くなるとともに、肝臓、脾臓、腎臓の調子を整え、脊柱神経を若返らせる効果もあります。



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