二十四節気ヨガ 「霜降 楓蔦黄」

霜降 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
もみじや蔦が色づく頃、あちこちで紅葉の便りが聞かれます。
10月31日のハロウィンは満月が、色づき初めた木々を照らし美しかったですね。
紅葉狩りと満月を一緒に楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
私も父のお墓参りを兼ねて長野へ行ってきました。
長野戸隠の鬼無里村に伝わる「紅葉狩り」という言葉の由来のひとつ
「鬼女紅葉伝説」というお話があります。ざっくりとこんなお話です。

昔、源経基の奥方に琴を教え仕えていた美しい紅葉という女性は、経基の寵愛を受け子を身ごもります。
奥方の存在が邪魔になった紅葉は、もとより信仰していた第六天の魔王に奥方の死を毎晩願いました。
しかしその悪事が僧侶に知られて、長野戸隠へ追放となりました。
里の長は美しい紅葉が京を恋しがり寂しがるのを気の毒に思い、
この地に加茂、西京、二条、四条など、平安の都の名前をつけて慰めました。
しかし、紅葉は京での贅沢な暮らしが忘れられず、鬼の心が芽生え、
山賊たちを妖術で操って悪事を働くようになります。
その噂が京にも伝わり、平維茂に鬼女紅葉退治の命が下されます。
平維茂は観音様に17日間断食の願をかけ、紅葉の妖術を跳ね返す力を持ち
ついに鬼女「紅葉狩り」を果たしたのです。
水無瀬と称していたこの地は以降、鬼のいない村、鬼無里村と呼ばれるようになりました。

紅葉の美しさにそんな伝説があるのかと思うと、
幾重にも折り重なる紅と黄のグラデーションの妖艶さに吸い込まれそうになりますね。


さて、晩秋、次の季節立冬を前に、今学んでいる中医学的臓腑の捉え方を図にしてみました。
中医学セミナーや黄帝内経の解説本などを参考に自分なりに整理したものです。
まずは秋に関連深い肺の重要な役割を中心に書いています。
肺の役割は
・気を主る
・体内のガス交換、酸素と二酸化炭素の入れ替え
・宣散:脾から受取った気や津液を全身に配る
・粛降:津液を腎に降ろし不必要な水を尿として排出
・皮毛にあるバリア機能のある衛気と関連して外邪(ウイルスなど)から守り体温発汗調節を行う
・鼻と関係し肺の異常を伝える
・大腸の糟粕助ける
など、重要な役割を担っています。
呼吸が浅くなると色々なもの滞り体も疲弊してしまうように、ポンプのような働きをしているのですね。

ヨガでは呼吸が一番大切なものだと捉えられ、
カパラバディ、ナディショダーナ、アヌローマヴィローマ、バストリカ、シータリーなど多くの呼吸法もあります。
日常生活の中では、時々呼吸にも意識を向けて、今どんな呼吸をしているのか確認することも大切だと思います。
ヨガのポーズをとっている時も、手足の形より呼吸を一番に考えてみてください。

今回のヨガのポーズは
ウサギ「シャシャンカーサナ」
少し難易度が高いので初めての方は指導者のもとで行って下さい。
まずは手は上げず頭を守るようにしっかりと床を捉えておきます。
首に違和感を感じる場合は避けた方がようでしょう。
ポーズが安定したら呼吸に意識を向けます。
肺の担っている役割を思い出しながら呼吸を止めず続けていきます。
頭のてっぺん百会のツボの刺激と手の肺大腸経が伸ばされ気の通りが良くなり、
眼精疲労、鼻詰まりの解消、肩凝り解消などの効果があります。
肺が縮み圧迫された形ですがポーズから離れた時に大きく呼吸を感じられ
肺の機能の向上にも繋がります。
ポーズから離れたらしばらく
子供のポーズ「バーラーサナ」で休み
刺激の入った部分を感じ
肺が新鮮な空気で満たされていくことを味わってください。


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