二十四節気ヨガ 「処暑 綿柎開」

昨日はやっと暑さが和らぎ、心地よく眠れる日が訪れました。
「処暑」の処は落ち着くという意味も持ち、暑さが峠を越えて和らぐ頃、
七十二侯では
綿柎開(わたのはなしべひらく)
綿を包むガクが開き始める頃です。
毎年大葉、青紫蘇や赤紫蘇は何もしなくても庭に群生するのですが
去年の秋の台風で藤棚が壊れて庭が日当たり良くなりすぎた為か今年は全く生えませんでした。
地元の野菜売り場で花束のような青紫蘇がとても安かったので購入。
早速大葉ペーストにしました。
青紫蘇は体に入った邪気を外に出し、気の流れを良くして、
魚介と共に摂ると消化不良や食中毒の予防にもなります。
お刺身に添えられているのにも意味があるのですね。


今年は例年とは違った、特別な夏。

思うように休暇を楽しめなかったり、家族や友人と会えなかったりでストレスも溜まりなんとなく体が重い、気分が乗らない、動きたくない、など、夏の間は陽の要素が強く立秋からは陽から陰に変わっていく季節なのに体は陰のまま夏を通り越してしまったという方も多いかもしれません。

疲れ過ぎて動きたくない方、本当に体調を崩してしまっている方にもできることをご紹介いたします。


前回は「部分即全体、全体即部分」という考え方から、手のヨガをお伝えしましたので、

今回は足の反射区と足の経絡経穴について触れていきます。

足の裏や足の甲にも体の色んな部分と深くつながりのある場所があります。

よく薬屋さんなどで見かけると思いますが、足の反射区を簡単に図にしてみました。

足裏や足の甲足首、ふくらはぎなど色んな部分を自分でマッサージするだけで、体を動かさずとも体の色んな部分を刺激したことにつながります。

この反射区は近年、百年ほど前にアメリカ人医師が東洋医学の考え方を発展させ作ったゾーンセラピーに基づくものでリフレクソロジーとして発展していきました。

足の裏の健康法は人類最古の健康法とも言われ、古くは紀元前三千年頃の古代エジプトの壁画に足の裏を揉んでいるようなものが残されています。

アーユルヴェーダでは仏陀の足の裏に宇宙が描かれているものもあります。

中国では最古の医学書「黄帝内経」の中に足を診て診断する観趾法というものもあります。

日本では青竹踏みが古くから行われていますね。



足の反射区に足の経絡経穴を重ねて書いてみました。

体の要、腎臓の反射区と経穴の中でも重要な「少陰腎経、湧泉」の位置が一致していたり、

平衡感覚を保つ三半規管の反射区と、めまいや乗り物酔いなど内耳(三半規管)に関係する「少陽胆経、侠谿」が重なっていたり、

股関節骨盤周辺の反射区に腰痛や坐骨神経痛、足関節痛に効果がある「太陽膀胱経、崑崙、申脈」があったり

昔より伝えられてきた足を揉みほぐすことによる健康法はなんと素晴らしいことでしょう。

自由に揉み解せば良いのですが、足の指先爪の際には井穴という経絡の始まりと終わりがありますので、まず最初に爪の際を刺激して気血津液が流れやすい状態を作ってから行うと効果的でしょう。

足の経絡と始まり終わりの井穴は

親指内側から始まる、太陰脾経(SpleenMeridian SP1 隠白)

親指人差し指側から始まる、厥陰肝経(Liver Meridian LR1大敦)

人差し指中指側で終わる、陽明胃経(Stomach Meridian ST45 厲兌)

薬指小指側で終わる、少陽胆経(Gallbladder Meridian GB44 足竅陰)

小指外側で終わる、太陽膀胱経(Blandder Meridian BL67 至陰)

足裏から始まる、少陰腎経(Kidney Meridian KI1 湧泉)

六つの経絡があります。

足の経絡は顔の方まで繋がっているものもあり、

また二足歩行の人間には全体重を支える重要な場所でもあるので、

疲れている時のケアや運動の前後など揉む癖、触る癖をつけてあげると良いと思います。

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