ビートルズ来日のニュースをテレビで見たような記憶があるのは5歳の時だ。ちゃんと聴いたのは小学3〜4年の頃だったと思う。一番最初に聴いたアルバムがAbbey Roadだ。3歳上の兄が友達から借りたレコードをステレオで流しカセットテープで録音したもので、すごく衝撃的で何度も何度も飽きずに聴いていた。当時は特にBecauseがお気に入りだった。「ビートルズはインドで修行したことがある」という話も兄から聞いた。
ビートルズはなぜここで瞑想修行をすることになったのだろうか。
諸説色々あるようだけど、私はそこまで詳しくないので、このあたりの話は詳しい皆さんから色々と教えていただけたらと思う。特にビートルズ通の音楽仲間Kさんには後日ゆっくりとお話を聞いてみたい。
通称ビートルズアシュラムと呼ばれているMaharishi Mahesh Yogiアシュラムは廃墟となった後、今は600ルピーも入場料を取る観光スポットとなっている。壁画があちこちに描かれていて、ビートルズファンのグループがこのように歌っていたりもする。
アシュラムはRam jhula橋のさらに奥の山の斜面に建っている。入り口からは上り坂が続いていて、途中このような瞑想修行に使っていたと思われるドーム型の小さな建物が点在している。この建物、二階建てになっていて多分瞑想する部屋と居住空間を分けていたのではないだろうか。
山の斜面一面に広がるものすごく広大な敷地の中には、資料館があり写真がいっぱい飾られている。これはビートルズが到着した日のセレモニーだろうか。アシュラムに馴染めずすぐに帰ってしまったと言われているリンゴも写っている。まだ1960年代のインド。ここでどんなふうに暮らしどんな風に瞑想したのだろう。
妻のパティの影響と言われているけど、ジョージが一番インドそしてヨガに傾倒していたとそうでMy Sweet Lordの中ではヒンドゥー教の神様の名前が歌われている。ジョージはここでどんな日々を過ごしたのだろうか。
ミックジャガーも!
その下にはビーチ・ボーイズの写真もあった。
ビーチボーイズもここを訪れ影響を受けていたとは知らなかった。しかもTranscendental meditationはあなたの時間の一部であるべきだとも歌っている。
スティービーワンダーのこの曲、アメリカのイエスの子供達、ここでもTranscendental meditationは心を平和にする、みたいなことが歌われているとは知らなかった。
Donovanの曲が2曲その影響を受けた5曲の中に入っている。あまりDonovanは詳しくないのだが、ジョンレノンにギターを教えた人で、シタールなどのインド楽器を取り入れた人でもある。ビーチ・ボーイズと一緒にここへ訪れているそうだ。Hurdy Gurdy Manのアルバムにはレッドチェッペリン結成前の三人が参加している。色々と繋がるんだなぁ。この辺りの話も詳しい方にぜひ聞いてみたい。
ここはアシュラムの厨房の中庭。ここは当時もスパイスの香りで包まれていたのだろうか。ここを訪れたミュージシャンたちはスパイスの効いたインド料理を食したのだろうか?
ここは4階建ての宿泊棟。各部屋では毎日マントラを唱え、瞑想行を行っていたんだろうなぁ。手を加えたらまた立派なアシュラムとして再建できそうだ。
中からの景色はこんな感じ。扉は朽ち果ててしまったのか、そもそもなく布などを用いていたのだろうか。あちこちからいにしえのマントラが聞こえてくるような幻想的な雰囲気に酔いしれていたら、本当に美しいマントラが聞こえてきた。
その声の主はこちらのスペイン人の日本語が上手な女の子。四国で1ヶ月かけて全ての道程を徒歩でお遍路さんをしたことがあるそうだ。なんでも日本語は「ハチミツとクローバー」と言う漫画で覚えたそうだ。天使のような素晴らしい声だった。
建物の屋上にはドーム型の瞑想スペースがありここにも絵が描かれている。雷鳴が遠くの山から小さく伝わってくる。春先の北インドの天気は変わりやすい。
ビートルズが滞在していたところは一番上の見晴らしの良い場所にあり、ここだけやはりちょっと特別だった。コの字型に中庭を囲む西洋風の作りで、内装はもう朽ち果ててしまっているが、青か水色にペインティングされていたのではないかと思われる壁や庭を眺められるサンルーム的な部屋など高級感がある。
各個室には足をゆったりと伸ばして入れそうなバスタブもあり、アシュラムの中でも特別室的な部屋だったのだと思う。ここで瞑想したり、ギターを弾いて歌ったりして、どんな風にホワイトアルバムが作られていったのだろうか。
いたるところに描かれているこれらの作品は廃墟になり手付かずの状態だった頃訪れた人たちが書いたものだろう。
薄日がさす奥まった部屋にもひっそりと。
ビートルズファンのグループが歌っていた建物の勝手口の上には建築当初からの象の彫刻があった。赤く彩られていたのだろうか。
せっかくなので作品の一部になってみた。
すみません、邪魔?
ここがどこなのか、今はいつの時代なのかわからなくなる、別空間に迷い込んだような感覚に酔いしれていた。気がつけば雷鳴は遠ざかり、柔らかな風が現実へと導いてくれた。
ガンジス川の向こうには大きな太陽が太古の昔から変わらず私たちの世界を照らしてくれていた。
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