日常的によく行うこの合掌、
ヨガではAnjali Mudraといい、仏教ではこのようにぴったりと両手のひらを合わせた合掌を堅実心合掌といいます。
Mudraはバラモン教の時代、神々との祭祀で重要な役割を果たしたインド古典舞踊から生まれ、長い時間をかけて洗練されていきました。
世界最古の舞踊と音楽の経典「ナーティア・シャストラ」の中で、バラタ・ムニという仙人がシヴァ神から教わった108種の舞踊のポーズと舞踊に欠かせないMudraを解説されているそうです。
インド舞踊では
「手がおもむくところに目がおもむき、目がおもむくところに思考がおもむく」
といわれ、手の動きがとても重要だそうです。
仏教、特に密教でも印Mudraは重要なもので、
手に印を結ぶことにより、自分の身体と神仏の身体を重ね合わせる、身密を実現する秘法とされています。
神仏と一体になる手法は
手に印を結ぶ身密、
口で真言を唱える口密、
心に本尊を想う意密、
三つの秘儀を三密といいます。
ヨガでMudraは手で結ぶハスタ・ムドラーの他に足で組むハーダ・ムドラー、目のチャクシュ・ムドラーがあり、アーサナや瞑想の中に取り入れ体を流れるエネルギーの調整を行い、心を落ち着かせます。
Anjaliは捧げる、感謝、敬意、挨拶などの意味があり、祈りのポーズとも言われています。
右手左手、神聖なものと不浄なもの、陰と陽、男性女性、梵と我など、相反するものを合わせることで、平安をもたらすMudraです。
仏教での合掌印は12種類もあり、
このぴったり合わせている印は
堅実心合掌といい、素直で偽りのない心、硬い決心を意味しています。
右手は仏様、清らかなものや知恵、
左手は煩悩のある衆生、行動力の象徴、
両手を合わせることで仏様との一体、仏様への帰依を表しています。
ちなみに日常で結ぶ合掌はもう少し手のひらを自然とふわりと合わせていて、こちらは虚心合掌というそうです。無心ともいい、子供のような穢れのない素直な気持ちで仏様と向き合うということを表しています。
Mudraも印もとても奥が深く、これからも自分の覚書としても少しずつ紹介していきたいと思います。
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