二十四節気ヨガ 「大寒 水沢腹堅」

大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
沢にも厚い氷が張りつめる頃。
少し前ですが、我が家の前の穏やかな川が凍っていました。
今年は冬らしい底冷えするような寒さが続きますが、
この時期にしっかり寒いと暖かくなってからの異常気象も少ないそうです。
そして、この時期は雑菌が繁殖しにくいことから、
寒仕込みお酒や味噌、醤油作り、寒干しが行われます。
四季のある国で暮らす私たちには寒さも必要不可欠なのですね。
寒い時期は自然と温かいスープや鍋物を体が欲しますね。

冷蔵庫の余り野菜に生姜や大蒜、枸杞、棗、唐辛子、それに当帰と芍薬を入れてたスープや

日本人の食卓の定番豚汁、白菜と豚肉に鍋、クレソンとぶりのしゃぶしゃぶ、


体を温める効果のある生姜やネギが効いたものや

滋養強壮の効果がある食材を使った薬膳スープなど、

スープや鍋物はどこの国でもおふくろの味的に、また各家庭で色々な味がありますね。

今は世界中の鍋物やスープのレシピも簡単に調べられて色々作ることができます。


中国、商の時代に伊尹という人が書いた「湯液経」という薬膳スープの元になるようなレシピ本があるそうです。

伊尹は料理人として湯王に仕えて宰相にまで昇り詰めた人で

「伊尹負鼎」という大望のために身を落とすたとえの言葉も生まれていますが、
きっと料理人としての誇りを持ち、
食が国をも動かすと考えていた人なのではないでしょうか。

「味の根本は水にある。味の調和は甘・酸・苦・辛・鹹の五味にあり、

最も美味しい味は四川の陽朴産の生姜と貴陽の招揺産の桂枝を組み合わせたものである」


「調味に関しては必ず甘酸苦辛鹹の五味をもって行い、

どの味を先に加えるか後に加えるか、またその分量と味のバランスの微妙さは、

それぞれがみな理屈に基づいたのもでなければならない。」

「料理は長時間の加熱をしても材料の質を損なうことはせず、
柔らかくても煮崩れず、甘くても濃くはなく、酸っぱくとも強烈ではなく、
塩辛くても元の味は損なわれす、辛くとも激しくはなく、淡白でも薄くはなく、
濃厚であっても脂濃くは無いのである」

など数々の名言が残っています。

美味しい水とバランスの良い五つの味覚は料理の基本であり、
味わうことは生きることの最大の楽しみでもあります。
そして味覚のバランスは政治の匙加減にも通ずるのかもしれませんね。

ちなみに生姜と桂枝(シナモン)の組み合わせはスリランカ風カレーにも使われますね。

スリランカのアーユルヴェーダのお料理は薬膳であることを忘れるほど素晴らしいものでした。



さて大寒半ば、冬土用真っ只中ですが、今回は
戦士のポーズ、ウォーリヤー「ヴィラバドラアーサナ」です。
冬の植物たちのように地に根り、
土台を安定させて下丹田を強化しましょう。
戦士のポーズ1、W1と省略して記載することもあります。
まず土台となる下半身に気を集めて、
左右両方の足に均等に体重を乗せます。
前足は踵の上に膝が来るように
後ろ足は踵、小指側にもしっかり体重を乗せます。
丹田を引き上げるように力を込め安定させて
上半身は自由に腕を上げていても肩の力は抜いて
首の後ろを詰めないように胸を開きます。
前足の太ももに体重がかかり、後ろ足が抜けてしまうと
筋肉痛の原因にもなりますし、
快適なポーズではなくなります。

丹田力の強化、下半身の強化、
全身に気を巡らせる、
肩こり腰痛の緩和などの効果がえられます。
日々変化していく体と心です。
ヨガのポーズもバランスと匙加減が大切です。
安定した下半身、
柔軟で芯のある上半身、軽やかな思考、
体の声を聞きその時その時の体の匙加減で
安定と快適を得られますね。
おまけ!
シュクメルリを作ってみました。
ジョージアの家庭料理だそうです。
鳥肉のガーリックミルク煮という感じでしょうか。
肚の底から温まります。

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