二十四節気ヨガ 「立冬 金盞香」

立冬 金盞香(きんせんかさく)

水仙の花が咲くころ、金盞は水仙のことです。

我が家の庭の水仙は残念ながらまだ花開いていません。

散歩コースにも水仙がいっぱい咲くので早咲きのものはあるかなと歩いてきましたがやはりまだでした。

花の咲いていない水仙はニラと似ていて、間違って食べてしまい食中毒を起こしたという話も聞きます。誤って販売されてしまったということもありましたね。

特に球根は猛毒だそうです。

清楚で可憐な花ですが花言葉は「うぬぼれ・自己愛・自尊心」

地中海が原産の水仙はギリシャ神話が由来となっているそうです。

それがナルシストの語源、ナルキッソスのお話です。


「昔、ある村にナルキッソスという美少年が住んでいました。

彼は多くの女性を虜にするものの自分から誰かを愛することがありませんでした。

そんな彼に森の妖精エコーが恋をします。相手の言葉を繰り返すことしかできないエコーはナルキッソスにひどい言葉で罵られて、そのショックで肉体を失い、声だけの存在になってしまいました。

そのことを知った復讐の女神メネシスが怒り、ナルキッソスに一生自分しか愛せない呪いをかけたのです。

すると彼は泉に映った自分の姿に恋をしてその場から離れられず食事も喉を通らず衰弱して、最後に一輪の水仙に姿を変えたのでした。」


毒があることといい、この神話といい、ちょっと悲しい気もしますが、色のない冬を彩ってくれる水仙の花は切り花にもなるしとても愛おしいですね。

庭の水仙が咲いたらここへ写真を追加したいと思います。


さて、今日は自己愛を持って、自分の体を見つめてケアしてあげようということで、

体の要、骨盤に注目していきたいと思います。

骨盤帯の骨と深層部の筋肉、深層外旋六筋、そして骨盤帯にある太陽膀胱経を図にしてみました。

この複雑に絡み合う、経絡経穴、細かい深層部の筋肉、そして骨の構造を見ても体の中心部の骨盤帯は体の要だとわかりますね。

体の中で一番長い膀胱経は目頭から頭頂部、後頭部から背中、腰、太もも裏側、ふくらはぎ、アキレス腱を通り足の小指まで続いています。

骨盤帯の仙骨孔とその脇にも経穴があり、複雑な流れをしています。

体の中心部骨盤帯は脊柱の下の仙骨とお尻の骨寛骨腸骨との関節になっていて、仙腸関節と言います。

筋肉も複雑に絡み合っていて、大臀筋、中臀筋、小臀筋の下に外旋六筋群があり、骨盤帯の骨を結びつけています。そして体の中で一番太い坐骨神経を梨状筋とその他の外旋六筋で挟んでいます。

この部分の筋肉、筋膜が凝り固まると、坐骨神経を圧迫してしまい腰痛を引き起こしたり、複雑な流れをしている膀胱経も滞り、水分の代謝が悪くなり冬には大敵の冷えの原因にもなります。

また仙腸関節の微妙なズレや左右差により、その上に繋がっている脊柱から肩、首、頭、その下に繋がっている足も歪みやズレが生じて、腰痛以外にも、肩こりや頭痛、足の疲れにも繋がります。

外旋六筋の上には大きな筋肉が覆いかぶさっているため、マッサージしてもなかなかほぐしづらいのです。なので自分の体を使ったセルフストレッチやヨガが有効的です。

また仙骨の穴に位置している左右のBL31〜34上髎、次髎、中髎、下髎は八髎穴と呼ばれ

腰痛、坐骨神経痛、婦人科系疾患に効果があるツボです。


今回のヨガポーズは梨状筋をストレッチする効果のある

眠る白鳥、休んだハトのポーズ「ラージャカポタアーサナ」スリーピングスワンともいいます。



腰の位置や曲げた足の角度などを調整し、痛みが出ない、痛気持ちいい状態で1分以上、少し長めにキープして見てください。

骨盤を曲げた足の側にずらしたり、曲げた足のお尻の下にタオルやブロックなので高さを出すと軽減されます。

伸ばした足をまっすっぐ後ろに引き、曲げた足のかかとを胸に近づけるとポーズが深まります。

決して無理のないように、自分の体を慈しみいたわるように、水仙の花のように、ナルシスティックな気持ちで行ってください。

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