苦味の効能

「春の使者」ふきのとうから始まり、

タラの芽、わらび、うど、こごみ、ぜんまい、うるいなど

この季節しか味わえない山菜が食卓を彩る季節ですね。

春の野菜たちには独特の苦味と香り、あくがあります。

苦味成分の「植物性アルカロイド」は腎臓のろ過機能を高めて解毒作用を促すので、

冬の間に溜め込んだ毒素や老廃物を排出するしてくれるのです。

アクの成分、タンニン、ポリフェノール、フラボノイドには抗酸化作用があり、

アンチエイジングや、アレルギーを抑える効果もあります。


山菜はなかなか手に入りづらいのものもありますが、

春野菜の苦味をもった菜の花は手軽に購入でき、調理もしやすいです。

そんな菜の花もそろそろ終わりですね。


菜の花(なばな)とはアブラナ科アブラナ属の花の総称で、ナタネ、小松菜、かぶ、ブロッコリー、チンゲンサイなど色々の種類があります。

スーパーなどでは「菜の花」との表記しかないものがほとんどですが、

地元野菜コーナーでは花の種類を書いてあります。


購入した二つを食べ比べてみると、

小松菜の方が苦味が強く味が濃いです。

ちんげん菜の方は無難なお味でどの料理にも合いそうです。


菜の花にはケンフェロール、硫黄化合物イソチオシアネートといった苦味成分も含まれています。

ケンフェロールは抗酸化作用に優れ、免疫力を高め、

硫黄化合物イソチオシアネートは肝臓の解毒を促してくれます。

苦味がありがたくなりますね。


苦味をなくすための品種改良など不必要だと思います。

ずっと昔ながらのパンチの効いた菜の花を味わいたいですね。

自然の中、大地の恵みが育んでくれた本来の味を楽しみたいのです。




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