小雪 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
朔風は木枯しのことで、北風が木の葉を払うころ、
春はこんな風に桜と源平桃が咲き誇る川沿いの道も今は木の葉も落ちて寒々しい景色になっています。
背の高い皇帝ダリアのピンクの花が彩を添えてくれてありがたいです。
またアロエが花を咲かせる時期でもあるそうです。先日旅先でみたアロエは花の咲く直前だったのでしょうか。
前回に引き続き、太陽膀胱経を辿っていき、またイラストにして書き出してみました。
膀胱経は背中で2本に分かれていて、背骨に沿って下り骨盤で複雑な流れをして、
膝裏の委中で一つにつながっています。
背骨に沿った督脈と並行にして流れています。
肺、心、肝、胆、脾、胃、腎、大腸、小腸、と臓腑の名前に兪という漢字が付いたツボが並んでいて、
それぞれその臓腑の主治穴、メインに治療するツボとなっています。
膈兪の「膈」は胸腔と腹腔を隔てている横隔膜のことです。
この「兪」という漢字は木をくり抜いて舟にするためのノミと舟を表していて、
何かを取り除く、抜いて他の場所に移すという意味があります。
兪穴は健康障害を抜き取るツボのこと、
治癒の「癒」病気が取り除かれた状態のこと、
輸送の「輸」は車で物を抜き出し他に移すこと、
愉快の「愉」は心のつかえが取り除かれた状態のこと、
比喩の「喩」は他の表現に置き換えること、たとえ話を喩言というそうです。
まだまだいっぱいありそうですね。
経絡の勉強は漢字の由来や読み方、意味の勉強にもなりますね。
今回は兪穴の並ぶ背骨を動かすポーズ
キャット&カウ「マールジャーラアーサナ、ヴィダラアーサナ」です。
背骨は首の頚椎7個、胸の胸椎12個、腰の腰椎5個の椎骨が積み重なったものです。
背骨は運動不足やデスクワークなどで背中の筋肉が凝り固まったり、
椎骨の間にある椎間板が加齢や滑液不足で弾力を失いスムーズに動かなくなったりすることで、
動かし辛くなってしまいます。
背中を動かさないと、経絡の流れも悪くなってしまいます。
キャット&カウは脊椎一個一個を意識して、背骨を波のように滑らかに動かしていきます。
胸椎の部分は肋骨が横にあり、心臓と肺を守る構造になっているため動かし辛く感じるかもしれませんね。
手は肩幅で肩の下に手首がくるように置き、5本の指は広げておきます。
肘が反りやすいいわゆる猿腕の人は傷めないように軽く緩めておきましょう。
足は腰幅で股関節の下にひざがくるように置き、
つま先は立てていても寝かせても大丈夫です。
こちらは牛、ゆっくり息を吸いながら、尾骨を上に上げるようにして骨盤から順番に反らしていきます。
お臍と胸を遠ざけていくようにして、肩をすくめず、頚椎の後ろを詰めることなく長い首で喉周りも伸ばします。
こちらが猫、ゆっくり息を吐きながら、尾骨をしたに向けて、お腹を縮め背骨全体を太鼓橋のように丸くし、
お臍を覗き込むように首の後ろをしっかり伸ばして、腕の間に頭をいれていくようにして息を吐き切ります。
脊椎を一個ずつ順番に動かす意識を持ちましょう。
椅子に座っても行っても同じ効果が得られます。
これなら仕事の合間にも、スーツを着ていても、スカート姿でも気軽にできますね。
背骨付近に位置する多くの兪穴を意識しながら、
背中を動かしてみてください。
Next yoga
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